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「ネクシーズZERO」導入事例① 建設会社がイチゴのハウス栽培をスタート。なぜ?【前編】
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お久しぶりです。
NEXYZ.グループ公式 note編集部 グループ広報・IR課のしまちゃんです🍓
今回は株式会社NEXYZ.が手がけている、初期投資0円の設備導入サービス「ネクシーズZERO」の導入事例をご紹介します。
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LEDや業務用空調などの最新設備を販売し、企業や自治体をサポートしてきた「ネクシーズZERO」。これまで10万件以上のお客様に利用され、全国36拠点で活用されている背景には、お客様の“課題解決”という物語が潜んでいるのではないか?と推測🤔
そう思ったきっかけは、兵庫県神戸市北区にある建設会社の発注内容でした。建設会社でありながら本社前に最新の栽培システムを備えた農業用ハウス3棟を建設し、イチゴの栽培をはじめるとのこと。
建設会社がなぜイチゴ農園を?という率直な疑問に快く、また夢いっぱいに答えてくれた社長&現場社員の方々へのインタビューを前編と後編、2回に渡ってお届けします。
地元に恩返しがしたい!農業法人設立の動機は地元愛
月額だけで初期投資0円、見積もり、業者の手配、設置工事、アフターサポートまで請け負う「ネクシーズZERO」のサービスを利用して、本社前にイチゴを栽培する農業用ハウスを3棟建てた八雲建設株式会社さま。
イチゴの苗入れをはじめた2024年9月、代表取締役の松本将志さんに建設会社でありながら農業法人を立ち上げ、イチゴの栽培に挑戦した動機や同サービス導入に至った経緯をお聞きしました。
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まずは八雲建設株式会社について。2007年4月創業、兵庫県神戸市北区、自然豊かな場所に本社を構えています。兵庫県や神戸市から請け負う公共事業を手掛けながら、土木工事をする際に必ず生じる土砂の受け入れ事業、処分場の運営もしています。
「神戸市内で土砂の処理場をしている会社は少ないものの、需要は高かった。ビジネスチャンスと考え、5年ほど前から積極的に取り組んでいます」と松本社長。この土砂処理場の運営が、農業法人に立ち上げにつながったと言うから驚きです。
「我々が土砂の処理場として見つけたのが、阪神高速の藍那インターの近くにある耕作放棄地。耕作用の機械が入れられないような場所で、土地の持ち主の方が困っていたんです。そこに我々がマンションの掘削工事などで出た土砂を埋めて平地を作り、農地として二次利用できるようにできるのではなかという話が持ち上がりまして。ただ農地にしても土地の持ち主の方が高齢で、ご本人が農業をするのは難しいと言われ、それなら私たちが農業法人を立ち上げ、自分たちで農業をはじめようと思ったんです」。
建設会社が農業法人を立ち上げるなんて大変そう、そう想像した通り、紆余曲折があったと言います。
「最初は地元の方の反対もありました。『農業をやるっていうのは最初だけ。結局は土砂を処理して儲けたいだけでしょう』といった声もありました。そういったイメージを払拭して、本気で農業やっていくという姿勢を示したいとグループ会社として農業法人・株式会社やくもファームを設立しました」。
農業法人を設立したといっても、あらたに人材を募集したわけではなく、八雲建設の社員が農業を兼任。そこにも苦労があったはずだが、松本社長は「地元に貢献したいんです」と断言。
「農業って儲かるか儲からないかでいえば、たぶん儲からない。難しい世界だと思うんです。でも手つかずの農地が荒れていくんだったら、自分達の手でやれることはやってみたい。これまで神戸市の公共事業をさせてもらってきているので、地元に根差した企業として恩返ししたいんです」。
準備期間はわずか4ヶ月。苗入れのタイミングに滑り込み
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完成したばかりの農業用ハウスは最新の設備が備わっていました。「まずは初期投資0円ではじめてみて、何が必要か検証していきたい」と松本社長。
・「ネクシーズZERO」導入設備一覧
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・農業用ハウス(パイプハウス、UFCハウス)
・暖房機
・炭酸ガス(CO₂)発生機
・灌水設備
・自動カーテン
・栽培システム
・農業用LED
・複合制御盤
>ネクシーズZEROの「スマート農業」について詳しくはコチラ
八雲建設さんと「ネクシーズZERO」との出会いは、農業の総合メーカーで「ネクシーズZERO」の協力会社の渡辺パイプ株式会社。
「当初は渡辺パイプさんを通して、農業用ハウスをリースする予定だったんですが、リース会社から担保の面で契約がむずかしいと言われたんです。現金払いも検討しましたが、パイプハウスは高額。運転資金が減ってしまっていいものか悩んでいたら、渡辺パイプさんから「ネクシーズZERO」の情報をもらったんです」と松本社長。
「ネクシーズZERO」の魅力は、節税効果と初期投資の負担が少ないことだと感じたそうで「月々の支払だけでよく、節税効果があり、天災時などの保証もある。もしハウスや設備が台風などでつぶれてしまったら…という不安があったので、保証制度はかなり魅力でした」とのこと。
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株式会社NEXYZ.アグリ推進部の福澤明代さんにも契約当時を振り返ってもらいました。
「設備を一括で購入すると直近の運転資金や税金の問題があるので、月額支払いだと総支払金額は一括より大きな金額になりますが、保険やアフターサービスを加味すると、それを上回るメリットがあると言っていただけたのがうれしかったですね。
契約時のスピード感も満足していただけて良かったです。いちごのハウス栽培は9月に定植しないと、また次のチャンスが来年になってしまう。リースだと間に合いそうにないと聞いたときはすでに4月末。9月にハウスを完成させるため尽力しました。本来、ハウスを引き渡すと、わたしができることは「ほとんど」なくなってしまうのですが、八雲建設さんにとっては、これからが本番。定期的に様子を伺いに来たいなと思っています」(福澤)。
建設業と農業、どちらもなくてはならない仕事
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「ネクシーズZERO」は、設備が完成した後もアフターサービスとして農業指導を行っています。松本社長は「農業は素人なんで、もちろん不安はある」と言いながらも「収穫1年目は、地元の幼稚園やこども食堂に声をかけて、子どもたちにイチゴ狩りをしてもらおうと思っています。いずれは収益を確保できるビジネスにしていきたいですが、まずは神戸市北区山田町にイチゴ農園があって、八雲建設が真剣に農業をしていると対外的にアピールしていきたい」と、将来の展望をアツく語ってくださいました。
最後に松本社長から「建設業と農業には共通点がある」と興味深い言葉が。「農業従事者は今、減っている状況ですよね。作業として大変ですし、収入を安定させるのも難しい。建設業も同じで、夏は暑いし冬は寒いと体力面でハード。若い世代にはなかなか選ばれない職種ではありますが、建設業も農業もなくてはならない仕事です。もし災害が起きたとき、インフラを整備するのは我々の仕事。食べ物を生み出してくれている農家さんもなくてはならない存在ですよね。農業に取り組むことで地元への貢献、そして若い世代に就職したいと思ってもらえる魅力ある会社になれたらいいなと思っています」。
ドキドキの苗入れ初日をレポート
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取材に訪れたのは完成したばかりのハウスで苗入れをする日。章姫、かおり野、紅ほっぺの3品種を育てていきます。ドキドキとワクワクが入り混じる、苗入れの様子を見学させてもらいました。
松本社長は「新しいことがはじまる期待と、何が起こるかわからない不安、両方がありますね」と言いながらも、うれしそうな表情です。
農業法人であるやくもファームの代表には、松本社長の妹である山住彩さんが就任。イチゴの収穫作業に勤しんでいました。
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農業事業の責任者に抜擢されたのは、八雲建設の技術主任である堀井計利さん。松本社長の叔父で、兼業農家としてお米を育てているそう。
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堀井さんはイチゴ栽培のため山住彩社長と共に兵庫県の研修センターで農業全般を学び、ぶどう農園を見学。YouTubeでイチゴの苗の植え方、害虫や雑草の駆除の仕方なども調べたと言います。
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普段は、残土処理業務をしているカンボジア人のスタッフが苗入れに参加。静岡県で農業に従事する彼女からオススメのYouTube動画が送られてくることもあるそう!
農作業は専属のスタッフを決めるのではなく、八雲建設の社員が順番に担当。この日は5名が定植作業をしていました。
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▲渡辺パイプの担当者、農業指導をしているアグリスの担当者、NEXYZ.アグリ事業部の福澤さん、やくもファーム山住社長、事業責任者の堀井さん。
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「甘~く、美味しく育てえ~」と願いを込めて
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採れたてを食べる日を楽しみに、3,000個×3棟分を3~4日かけて苗入れをするという八雲建設のみなさん。収穫の時期になったら、またお邪魔します!
>>後編につづきます(2月27日(木)公開予定)
取材:西 倫世(フリー)
写真:田村 和成(フリー)
担当:嶋田 美緒
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